公民館を取り巻く環境は、「超高齢化」「人口減少」「情報化」そして、「自然災害多発」といった大きな変化の局面を迎えています。また、価値観やライフスタイルの多様化、さらにはコロナ禍を経て住民相互のつながりが希薄化し、地域との「縁」が疎遠になっていく傾向があります。 |
このような中で社会教育の中核を担う公民館は、「つどう」「まなぶ」「むすぶ」施設として、役割を果たしていかなければなりません。 |
そこで、市内公民館関係者が一堂に集い、公民館を更に発展させるために、当面する課題を把握、整理、解決し、今後目指すべき方向を再確認するため、本大会を開催しました。 |
◆ 開会式
(1)開会のことば
(2)公民館の歌 斉唱
(3)開会あいさつ 松山市公民館連絡協議会 会長 二宮 秀秋
(4)来賓祝辞 松山市長 野志 克仁 様 ・ 松山市議会議長 原 俊司 様
(5)来賓紹介
(6) 表 彰 優良公民館・優良分館表彰 ・ 公民館優良役職員表彰 表彰者名簿① 表彰者名簿②
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〈開 会 行 事〉 | 〈開 会 行 事〉 | 〈開会あいさつ〉 |
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〈表 彰 式〉 | 〈表 彰 式〉 | 〈謝 辞〉 |
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〈会場の様子〉 | 〈会場の様子〉 |
◆ 講 演
演題「地域豊穣化と風、水、土、そして種の話」
~地域を豊かにするために公民館にできること~
講師 デザイン・クリエイティブセンター神戸 センター長 永田 宏和 氏
講師プロフィール
1968年兵庫県西宮市生まれ。企画・プロデューサー。
1993年に大阪大学大学院修了後、竹中工務店勤務を経て独立。2001年、まちづくり、建築、アートの3分野の企画プロデュース会社「IOP都市文化創造研究所」を設立。2006年「NPO法人プラス・アーツ」を設立後、クリエイティブな新しい防災教育プログラムを多数開発し、国内外に展開。2012年デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)の副センター長に就任し、「+クリエイティブ」をコンセプトに、神戸市及び企業と協働し様々なジャンルの社会課題解決に取り組む。2021年4月よりセンター長。
主な仕事に、都市キャンペーン型アートイベント「水都大阪・水辺の文化座」、楽しく学ぶ防災訓練プログラム「イザ!カエルキャラバン!」、子どもがつくる子どものための夢のまち「ちびっこうべ」などがある。TBS『情熱大陸』、日本テレビ『世界一受けたい授業』などテレビ番組にも多数出演。
永田先生には、地域の人たちがお互い仲良く、生き生きと暮らす元気な街になる「地域豊穣化」のお話をしていただきました。
地域が豊かになることを種に例え、アイデアや刺激を与える「風」の人、支援をする「水」の人、地域で活動する「土」の人の存在や心得、またいい種に育つ条件として、地域住民の積極的な参加や交流を促すためにプログラムを「不完全」にすることで皆が関われ皆のものになること、事業やプログラムでは「クリエイティブ」な考え方が重要で、ゼロから新しく何かを創り出すのではなく、今ある何かを作り直したり考え直してみれば、より伝わりやすくなり、地域はもっと豊かになることをお話いただきました。
実践事例として2005年から全国で開催している「イザ!カエルキャラバン!」では、多くの子ども達に「楽しみながら、しっかり学ぶ」防災訓練として、阪神淡路大震災の救出活動にジャッキが役立ったことや、水が使えずお盆にラップで紙食器を作ったことなど、被災者に教えてもらった防災の知識や技を、体験しながら楽しく学べるようプログラムに取り入れているほか、子どもに人気があった「おもちゃの交換会」と組み合わせることで、家族みんなで参加できるよう工夫されていました。
また、増加傾向にある社会から孤立しがちな「おじいちゃん」が、パン職人からプロ級のパンを焼く技術を学び、地域のイベント等で活躍してもらう「パンじぃ」の取組みも全国各地に広がっており、参加者のいきいきとした笑顔が印象的で、生きがいづくりにもつながるなど、先生の発想やアイデアは、私たち公民館に携わる者にとって大いに共感し、勉強になりました。
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◆ 謝辞・閉会のことば 松山市公民館連絡協議会 副会長 村上 勝利